海外取引所EtherDelta(イーサデルタ)の使い方をこちらの記事で画像つきで分かりやすく解説をしています。従来のプラットフォームとは異なる点が多いので、ぜひ下のステップを参考にして下さい。
MetaMaskの導入
EtherDeltaでは口座開設をする必要がありません。プラットフォームにある「New account」をクリックするとアドレスと秘密鍵が生成され、すぐに取引を開始できます。
しかしEtherDeltaは分散型取引所であるため、資産の管理は委託できません。そのため自分で管理が徹底できる準備が必要です。そこで、ここではまずその下準備について説明を行いたいと思います。
EtherDeltaの利用には、まずMetaMask(メタマスク)という拡張機能を導入するのがおすすめです。入出金の流れは「取引所 or 他のウォレット ⇔ MetaMask ⇔ EtherDelta」という感じになります。(他にも「Mist」や「MyEtherWallet」などでも入金ができますが、MetaMaskを使用した方が便利で分かりやすいです。)
MetaMaskの使い方はこちらを参考に「イーサデルタの必需品!イーサリアムウォレットMetaMask(メタマスク)の使い方!」
MetaMaskの拡張機能を追加すると、MetaMaskのアカウントが自動的にリンクされます。上の画像のようにアカウントが緑になっていればリンク完了です。
※リンクされていないときは、アカウントが赤で表示されます。その場合「Import address」でMetaMaskのアカウントと秘密鍵の情報を入力しましょう。
入金方法
それではまず入金方法を見ていきましょう。ここからはMetaMaskを利用しているという前提で話を進めていきます。
入金はプラットフォーム左側「Balance」にある「Deposit」で行います。ここで入金したい額を①の下にある「Amount」(イーサリアムを入金するなら②の下の「Amount」)に入力し「Deposit」クリックします。画面の見方は以下を参考にして下さい。
- ①PPT:入金する通貨の銘柄です。
- ②ETH:入金するETHです。
- ③Wallet:MetaMask上の残高です。※
- ④EtherDelta:イーサデルタ上の残高です。※
※③→④に入金するという形です。例えば③に「1ETH」あったとして、そのうち「0.8ETH」を入金すると③の残高は「0.2ETH」④の残高は「0.8ETH」となります。
ちなみにETH以外の通貨を入金する場合は、上のリストから通貨を選択します。
「Deposit」をクリックすると、MetaMaskの金額や手数料の最終確認画面が表示されます。ここで入金額、手数料などを確認し問題なければ「Submit」をクリックして入金を完了ましょう。※MetaMaskでは「GAS price」という手数料を多く払うことで送金スピードを早くできます。
取引方法
入金が完了すると、今度は取引を行ってみましょう。まずは取引したい通貨を、上のメニューもしくは左下の取引高のリストから通貨を選択します。
すると、選択した通貨の取引情報がオーダーブックやチャートに反映されます。EtherDeltaで取引の始め方は2つあり、一つは「ORDER BOOK」にある価格をクリックすること、もう一つは「NEW ORDER」で取引値段などを直接入力することで取引を開始できます。
赤の数字は買い、緑の数字は売りの価格です。この中から希望する額をクリックしましょう。
するとクリックした取引情報が表示されます。この画面では「ORDER BOOK」から選択した価格は変更できませんが、取引量は変更できます。取引量をここで調節し「Buy」をクリックすることで取引が行えます。
もう一つは取引方法は「NEW ORDER」で直接取引情報を入力する方法です。上から取引量や価格を入力して「Buy」をクリックすることで取引が行えます。
- ①Buy/Sell:「買い」もしくは「売り」を選択します。
- ②Amount to buy:取引量を入力します。
- ③Price:取引価格を入力します。
- ④ETH:取引に必要なETHの価格が表示されます。
- ⑤Expire:注文が無効になる時間です。「1=14秒」で計算されます。(10,000=140,000秒=約39時間取引が成立しないと自動的に無効になります。)
出金方法
ここでは出金方法を解説します。まずは「Balance」にある「Withdraw」をクリックしましょう。
ここで出金したい額を①の下にある「Amount」(イーサリアムを出金するなら②の下の「Amount」)に入力し「Withdraw」クリックします。画面の見方は以下を参考にして下さい。
- ①Token:出金する通貨の銘柄です。
- ②Token:出金するETHです。
- ③Wallet:MetaMask上の残高です。※
- ④EtherDelta:イーサデルタ上の残高です。※
※④→③に出金するという形です。例えば④に「1ETH」あったとして、そのうち「0.8ETH」を出金すると③の残高は「0.8ETH」④の残高は「0.2ETH」となります。
出金を行ったときは、MetaMaskで金額が反映されているか確認しましょう。
別口座への出金方法
EtherDeltaでは、別のイーサリアムウォレットにも出金が行えます。今度は「Balance」にある「Transfer」をクリックしましょう。
①には出金したい額と②には出金先のアドレスを入力し「Transfer」をクリックします。取引所に送金するといった場合など、ここで出金を行います。
注意事項
EtherDeltaは数多くのイーサリアムトークンを取り扱っており、これらを探すトレーダーにとっては打って付けの場所です。しかし分散型取引所とあってその利用のほとんどが自己責任となります。ここではEtherDeltaの利用における注意事項をいくつか紹介したいと思います。
送金や注文の変更が効かない
まず一つ目に、EtherDeltaでは一度送金や注文を行うと変更ができないという点です。EtherDeltaはサポートが一切ありません。そのため、誤った入力を行うとそのまま取引や入出金が成立してします。ぜひ気を付けて下さい。
エラーが頻繁に発生する
二つ目は、エラーが頻繁に発生するという点です。EtherDeltaを利用していると、なぜかエラーが画面に大々的に表示されることがあります。
一瞬不安になってしまいますが、ポップアップの「OK」をクリックして、MetaMaskのログイン状態を確認したり、ページを更新したり焦らず対応をしましょう。(手数料が足りずにエラーになることもあるようです。)
また動作が重かったり、タイムラグが頻繁に起きますが、EtherDeltaの機能上どうしようもない点なので、気長に構えるしかないようです。
手数料が高くなる
三つ目は、手数料が高くついてしまう点です。EtherDeltaでは、入金、取引、出金すべてに手数料が発生します。
プラットフォームの利用が難しいため、様々な動作を試していた所、あれよあれよと手数料が発生している場合も少なくありません。また送金時間を早くするためにGASを引き上げたりしていると、これまた手数料が高くつきます。
システムやセキュリティは完全ではない
四つ目は、システムやセキュリティは完全ではないという点です。どの取引所でも言えることですが、特に運営者の管理やサポートがないEtherDeltaで、通貨を入れたままにしておくのは避けるべきです。取引が完了すると他のアドレスに出金することをおススメします。
その他にも、PCから離れるときなどMetaMaskのロックを忘れないことや、秘密鍵を安全な場所に保管しておくなど基本的なセキュリティを徹底しましょう。
これらに注意して、プラットフォームの操作方法をマスターすれば、EtherDeltaが今後主力の取引所になること間違いなしです。