2017年8月に開発が発表されて以来注目が高まっていた「Ethfinex(イーフィネックス)」。そのベータ版がついに始動しました!
2017年12月22日、公式ブログで「Ethfinex Beta」のアップデートが発表され、現在はBitfinexの既存のユーザーのみが利用できる状態となっています。公式サイトはこちら「https://www.ethfinex.com」
海外取引所の中で、常にランキング上位にあるビットフィネックスの新規プロジェクトとあり、その期待感はかなり高いといえますが、従来の取引所とは一体何が異なるのでしょうか。
ここでは、Ethfinexの特徴に焦点を当て、その違いを見ていきたいと思います。
Ethfinexとは?
Ethfinexとは、海外取引所Bitfinexが指導する新規プロジェクトです。そのため、多くの特徴や仕組みをビットフィネックスと共有していますが、取引所としては完全に独立した事業になります。
そもそもEthfinexが開発された理由は、ERC20トークンの情報の拠点となるような取引所を作るといったものにあります。全ての取引がETH建てもしくはETHが決済通貨となる、イーサリアムコミュニティのために開発された取引所です。
またEthfinexは、世界初のハイブリット分散型取引所といわれ、ユーザーは従来の決済か、取引を直接記録していくオンチェーン決済を選ぶことができるようです。
(↑プラットフォームのデザインもBitfinexと同じですね。テーマカラーが紫みたいです。)
取引方法やレバレッジといったその他のシステムはBitfinexからそのまま受け継ぎ、かつイーサリアムに特化したハイブリット分散型取引所といったまさに良い所を凝縮したプラットフォームです。
しかしEthfinexの特徴はこれだけではありません。Ethfinexを全くのオリジナルなものとする特徴が3つもあります。
特徴①取引所とコミュニティの融合
Ethfinexが開発された目的は、ERC20トークンの情報の拠点となるような取引所を作り、ユーザーが単に取引をする場ではなく、お互いが情報を共有し、学び、分析できるコミュニティを作ることです。そしてそれらを融合させることで、全く新しいプラットフォームの形をつくり上げようとしています。
ERC20トークンの価値は、コミュニティの情報に支えられています。しかしそれらの情報の多くは、様々な所に分散されているのが現状です。
これに対しEthfinexは、それらの情報が集まる場、取引ができる場を提供することでトークンの価値が高まるプラットフォームを開発しています。
特徴②トークンセール
Ethfinexでは、ICOトークンがリスト化され、ユーザーはEthfinexのアカウントから直接トークンセールに参加できます。
リストアップされるトークンは、Ethfinexのチームによって入念に調査が行われており、ホワイトペーパーを始めとしたあらゆる情報がまとめてあります。ユーザーによる評価の高いプロジェクトの検索も行えるので、安心してICOに参加できます。
(トークンの説明や、セールの開始と終了時刻、いくら調達しているかなど様々な情報が確認できます。)
また事前にETHを入れておくことで購入の優先権を得られるといった制度もあり、ICOへの参加をより身近なものとするサービスです。
特徴③情報の共有や議論の場
Ethfinexには「Discussions」という掲示板のような場が設けられています。ここでユーザーは、トークンの評価、分析、議論などを行いトークンの価値を高めていきます。
この「Discussions」の目的は、散漫しているトークンの情報を一つに集めるというもので、これからERC20トークンの上場が続けばさらにコミュニケーションが活発となり、有益な情報源となるのではないでしょうか。
書き込みに関しては言語の問題もありますが、閲覧数やレートも表示されているので、今何に注目が集まっているかといった流れを知ることにも役立つはずです。
まとめ
今回は、Ethfinexに関する情報を集めてみました。上記の3つの特徴を始め、ハイブリット分散型取引所として従来の取引所と異なる点が数多く見られました。これからERC20トークンを上場していく意気込みも伺われます。
Bitfinexが指導するプロジェクトということもあり、そのシステムや信用に裏付けがあるので、ますます利用者が増えていくのではないでしょうか。これからもEthfinex(イーフィネックス)の動向に注目です。
※ただし現在、Bitfinexでは新規顧客の受付を停止しています。Ethfinexに関しても同様です。既にBitfinexの口座を作っている方は同一のアカウントでログインする事ができます。