ネット上にある仮想通貨なのに人に取られる事なんてあるの?思う方もいらっしゃると思いますが、「ハッキング」という手段でその仮想通貨は狙われます。
それも、あなた個人というよりは「取引所」そのものが狙われる可能性の方が高いです。
もしもあなたの大事な仮想通貨が盗まれたらどうしますか?今回は盗難と対策についてご紹介したいと思います。
ネットだからこそ盗難されるリスクは高い
仮想通貨を代表する「ビットコイン」ですが、その価値は年々上がっています。2017年10月現在で約40万円の価値があります。
こういった仮想通貨を大量に保管しているのは「取引所」です。当然ですがハッカーたちはそこを狙ってきます。現実世界で言えば銀行の様な物ですね。なので攻撃してくる事は当然と言えば当然ともいえそうです。
実際にハッキングされた有名な事件と言えば「マウントゴックス事件」です。
東京のビットコイン取引所であった「マウントゴックス」ですが、システムの不具合を利用してサイバー攻撃を仕掛けられ、約115億円ものビットコインが盗まれたというものです。
そして厄介なのが、ビットコインは国が管理しているわけではありません。なので当然保障等はありませんので取られた側は取られたままという訳ですね。サイバー犯罪では最上級の被害額です。
なので取引所に仮想通貨という資産を置くという事は、常に【リスクが高いまま放置】されている。と考えて頂くと良いです。
管理の仕方が重要!
盗難が行われる事が分かり、基本的に保証も無いという事が分かりましたので、ここからは資産の守り方について書いていきます。まず、お伝えしたいのは、取引所に預けてはダメという事ではありません。そうではなく、多くの資産を預けない事が大事だと思います。
売買する予定のない通貨に関しては、取引所に置いておく意味はありません。なのでウォレットに移して管理しましょう。勿論、ウォレットも絶対に安心という事ではありませんが少なくとも、取引所よりは狙われる可能性は薄くなります。
更に安全性を高める為に、オフラインのデスクトップウォレットなどを使用する事でもリスクは軽減できます。
それでも「面倒臭い!」と思われる方は、例えば複数の取引所で分散管理するのもアリです。そうする事で、1つの取引所がハッキングされたとしても、分散させている事によって被害を最小限に抑える事が出来ます。
自分で出来る対策方法!
オンライン上にお金があるという事は、物理的な事と違って世界中の誰もが盗める状況にあると考えていいでしょう。なんせデータですので。
それでは、自分で出来る対策についてお伝えしたいと思います。完璧な方法はありませんが、現段階で考えられる最善の方法で管理するしかないと思います。
- メールアドレス、パスワードを使い回さない事
- パスワードを簡単なパターンにしない事
- 安易に無料のウェブウォレットを使用しない事
- ハードウェアウォレットを使用する事
メールアドレスとパスワードを使い回さない事は当然ですが、無料のウォレットを安易に使用しない事も重要です。
というのも、ウェブウォレットの場合、暗証番号を自分で管理する事が出来ません。管理するのはウェブウォレットを運営している人になりますので、自分ではどうする事も出来ません。なのでハッキングされれば盗まれます。ですので先程もお伝えした通りデスクトップウォレット等を使用する事です。
それでも安全にオンライン上で管理したい場合は有料ですが「TREZOR」や「LedgerNanoS」などの信頼の高いものを使用する事です。
それでも取られたら?保険はあるの?
この様な対策を行ったとしても100%防げるものではありません。冒頭でお伝えした通り基本的には盗難されても完全に自己責任になります。国内ではコインチェックや、ビットフライヤーの様に盗難補償を実施(全額ではない)している取引所もありますが、海外取引所では保証してくれるところはないです。
ですので、預ける以上は二段階認証を必ず行う事です。ただこれも、パスワード等はメールにて送られて来るため、メールアドレスをハッキングされると二段階の意味も皆無となります。なので先程もお伝えしたように簡単なアドレスにしない様にしましょう。
こういった中、現状で一番安心できるのはハードウォレットにて管理する事だと思います。
オフラインで管理出来ますので物理的な盗難以外を防ぐことが出来ます。平均して1~2万円程で購入出来ますので、それで盗難のリスクを下げられるのであれば是非購入しておきたい所です。
取引所に自分の資産を全て預ける事はリスクが高いという事を忘れないでください。