昨今は仮想通貨ブームといわれるほど、次々と新しい取引所が生まれています。
そしてそれらの多くは、様々な特徴やユニークなサービスを展開することで厳しい競争に勝ち残っていこうとしています。
そんな中に、今一際注目を集めている取引所があります。2017年に香港でサービスを開始した海外取引所Kucoin(クーコイン)です。
Kucoinは現在、設立されてわすが数か月で取引高ランキングTOP50に迫るなど、爆発的な成長を遂げています。
そこで今回は、なぜKucoinが数多くある取引所の中からトレーダーの注目を集めているか、その魅力を探っていきたいと思います。
Kucoinってどんな取引所?
Kucoin(クーコイン)は、2017年9月に香港でサービスを開始した仮想通貨取引所です。
Kucoinの設立メンバーは2011年よりブロックチェーンの研究を始め、2013年にはプラットフォ-ムの設計を完成させています。
そして今回、それをさらに発展させることで取引所を設立しました。
現在は、KCS、BTC、USDT、ETH、NEOを始めとする約40種類の通貨を取り扱っており、プラットフォームは比較的シンプルで使いやすいと評判です。
同じく2017年にサービスを開始した中国のBinanceともよく比較される取引所でもあります。
なぜ今Kucoinが注目されているの?
Kucoinに期待が集まっている理由は、取引所が掲げるポリシーにあります。
Kucoinは世界10位の取引所を目指すと公言しており、トレーダーの投資熱がそれを可能にすると考えています。
そしてトレーダーに様々なボーナスを与えることで投資のモチベーションを上げ、常に活発な取引所を維持するという戦略を立てています。
この強気ともいえるポリシーに対し成長の期待が高まっているのです。
それでは、そのトレーダーの投資を刺激するサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。
Kucoinが発行するトークンKCSの特典
Kucoinで利用できるサービスは様々ですが、最も目を引くものは「KSC」の特典です。
KSCとは、Kucoinがオリジナルで発行するトークンです。現在はBTCやETHを始めとする計9種類の通貨と交換が可能で、時価総額は発行が開始されてからは一定の数値を保っています。
しかし、この特に目立つ特徴も見られないようなKCSをどのように利用するのでしょうか。
KSCを持っていると配当が毎日貰える
KCSを保有しているトレーダーはなんとKucoinから配当を貰うことができます。
これはKucoinボーナスとよばれるサービスの一つで、取引所で発生した取引手数料の50%をKCSの保有割合に応じて還元していくといったものです。
上の画像は、どのぐらいKCSを持っていれば、どのぐらい配当を受けることができるかを表したものです。これはKuCoinSharesというサイトで確認することができます。
ここでは1000KCSを保有することで、上の量の通貨を配当として受けられるのがわかります。またその種類もBTC、ETH、USDTと様々です。
しかしなぜこんなに色々な種類の通貨が貰えるのでしょうか。
それは、その日に取引されたすべての通貨が、配当として貰えるというKCSの特典だから、つまりKucoinによる大サービスです。
取引手数料の割引が受けられる
KCSを保有する特典はまだまだあります。2つめの特典が取引手数料の割引です。
取引画面では価格や取引量に加え、取引手数料が確認できます。
ここでは「100%X0.1%=0.1%」というように計算式が表示されているのですが、始めの①100%は割引率を表しています。
この割引率は「1000KSC=1%」で計算されます。例えば3000KCSを持っていると①は「100%-3%=97%」となります。
これに対し②0.1%は通貨そのものの取引手数料を表します。この手数料は各通貨で設定されているので、②の数値は取引する通貨で異なってきます。
そして①と②をかけた数値がこの取引にかかる手数料ということです
例えば、上の取引でKCSを持っていない場合は手数料は「100%X0.1%=0.1%」ですが、3000KCSを持っていると手数料は「97%X0.1%=0.097%」となります。
このようにKCSを持っていればいるほど手数料が安くなるという仕組みです。
純利益の10%を使ってKCSを買い戻す
Kucoinは、四半期ごとに純利益の10%以上を使って市場のKCSを買い戻し、それを破棄するという宣言をしています。
これが何を意味するのかというと、結論から言えば、KCSの価格がこれから上昇していくということです。
その理由を順を追って説明すると、まずKucoinがKCSを買戻すことで市場にあるKCSの量が減ります。市場のKCSが減ると、KCSは少なくて珍しい通貨、つまり希少価値の高い通貨となります。
高価な宝石などに見られるように、希少価値の高いものは一般に高い価格で売買されますよね。
そのため、これからKucoinによる買い戻しが続き、市場のKCSが少なくなっていくと、それに伴い価格も上昇していくというワケです。
さらには、市場のKCSが減ることで一人一人の配当の割合が増えていくことも考えられます。
このように、KCSを長い期間で持っていれば、ゆくゆくは大きな利益を上げられるという話です。
ボーナスカットでも価格が上昇!?
Kucoinは先日、2018年4月1日よりKucoinボーナスの変更を実施すると発表しました。
これは「3日間の平均取引高が一日当たり5000万ドルに達するとボーナスの割合を減らす」といったもので、取引高が上昇するにつれボーナスがカットされていくようです。
このボーナスカットの発表は、一見悪い材料にしか見えませんよね。しかしこの発表を受けた相場はなんと、
24時間で45%も価格が上昇しています。ボーナスが減少するというのになぜ価格が上昇したのでしょうか。
これに関してはいくつかの意見があります。
一つ目は、Kucoinが翌年には取引高が5000万ドルに達すると見通しを立てているという点です。
Kucoinが今回の発表を行った現時点では、取引高は3000万ほどしかありません。それなのになぜ今「5000万に達するとボーナスを減少させる」と設定を行ったのかという話です。
これには「今の取引高が3000万から5000万ぐらいは上がるよ」といったKucoinの強い自信と見通しがうかがえます。そしてこれに反応した市場が買いに走ったと見られています。
もう一つは、ボーナス削減によって取引所の運営費が増えるという見方です。運営費が増えれば、それに伴って様々な機能やサービスを充実させることができます。
そうなればKucoinを利用する人も増え、KCSといったトークンの価格も上昇するのではといった考えがあります。
今KCSを買って長期的に運用する
今回は、新興取引所Kucoinの魅力についてまとめてみました。
新しい取引所ということもあり、経営の姿勢やポリシーは強気で、多くの特典を設けることでトレーダーの投資熱を高めていこうとしています。
またKucoinの発行するKCSの利用価値は大きく、保有するだけで配当や手数料の割引を受けることができます。買い戻しの制度などで将来的にも価格が上昇するという見方もあり、長期的な利用も考えるべきです。
もしこれらのポリシーやKCSの仕組みが上手く運営されると、これから間違いなく利益を上げることができるでしょう。それまで腰を据えて長期的な投資を行っていけるか、ここが難しいところです!