金融庁の取り締まりが相次ぐ中、多くの取引所が日本へのサービス停止を発表しています。
中には、日本から全く閲覧やアクセスできない取引所もあって、日本人締め出しがすごいです。
そこで今回は、日本人が使えなくなった取引所と、なぜこんなにも締め出しが続いているのか、その理由をご紹介します!
日本人へのサービス停止を発表した取引所
みなさんは、取引所を開設したときにこのような画面を見たことがありませんか。
これは「日本の居住者はサービスを受けられない」という警告です。
このような全くサービスの利用や閲覧もできない取引所には、アメリカの大手取引所「コインベース」や「ジェミニ」が有名どころです。
しかし最近では、日本へのサービスをやめるという取引所が相次いで出てきており、既存ユーザーの間では、アクセスができなくなるのではという混乱が起きています。
hitBTCも同様で日本からのアクセス締め出しにかかってます。流れは日本人が海外取引所を使えなくなる方向に向いてると思います。
— マナ@仮想通貨 (@1000crypto) 2018年6月27日
DEXはしばらく使えるかもしれませんが、これらもどうなるか未知。放置されることは無いと思います。
Kucoinも日本人使うなとアナウンス。
— Junya Hirano 平野淳也 (@junbhirano) 2018年6月28日
日本人向けサービス、間も無く全滅っぽいね。 https://t.co/rPdoIox8my
これらのサービス停止を発表した取引所では、まったくアクセスができなくなったのでしょうか。
まずは、それぞれの発表内容を見ていきましょう。
HitBTC(ヒットビーティーシー)
アメリカのHitBTC(ヒットビーティーシー)は、2018年6月の始めに、日本人へのサービス停止を発表しました。
このサービス停止の内容は、「日本のIPでサービスを利用しているところを発見した場合、本人確認書類の提出を求める」としています。
つまり、日本人ではないという証明ができなければ、サービスを停止するという発表を行ったことになります。
”日本における資金決済に関する法律に従い、HitBTCでは一時的に、日本に居住するユーザーへの仮想通貨取引サービスを提供することを停止いたしました。私たちのシステムが、日本のIPでサービスを利用しているところを発見した場合、本人確認書類の提出による日本が居住国ではない証明をしていただきます。”
Kucoin(クーコイン)
中国の取引所Kucoin(クーコイン)は、6月28日のアナウンスで日本人へのサービス停止を発表しました。
具体的な内容は、「日本人による本人確認書類の提出を認めない」というもので、これにより出金制限がかかってしまいます。
Huobi(フオビー)
取引高ランキングトップ3に入るHuobiは「重要なお知らせ」というタイトルでサービス停止の発表を行いました。
これによれば、仮想通貨による取引サービスを停止するというもので、実際にサービスが停止となる3か月前に通知を入れると発表しています。
gate.io(ゲート)
イギリスのケイマン諸島を拠点とするgate.ioは、7月の頭に「日本が居住国ではない」という確認をログイン画面で求めるようになりました。
そして、一刻もはやい通貨の出金を促しています。
一覧・まとめ
その他にもいくつもの取引所が、日本に対する何らかのサービス停止を発表しています。
下のその取引所と内容をまとめているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
HitBTC | ・日本のIPを見つけた場合、仮想通貨取引サービスの停止・現在日本の子会社開設に向け金融庁と調整中 |
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Kucoin | ・日本語ページの削除・本人確認書類の受取拒否 |
Huobi | ・日本語ページの削除・仮想通貨取引サービスの停止(停止日未定、停止3ヶ月前に告知予定)・入出金は可能・撤退ではない |
gate.io | ・日本人の登録拒否(自己申告制)・口座を持つユーザーに対し、速やかな出金を警告 |
Kraken | ・日本からの撤退・7月26日を最終取引日とする |
Cobinhood | ・日本人の登録拒否(自己申告制) |
Bigone | ・日本人の新規登録停止・7月30日から日本のIPアドレスからのアクセス禁止 |
BITBOX(LINE) | ・日本のIPアドレスからのアクセス禁止(閲覧不可) |
日本人の締め出しが続いている理由
上でご紹介したように、海外取引所が日本へのサービス停止を発表しましたが、これには一体どのような理由があるのでしょうか。
KucoinやHuobiが日本へのサービス停止を発表したのは、6月末から7月にかけてのことです。
そしてその他の取引所も、この期間で一斉に勧告や注意を促し始めました。
これらには、金融庁が6月に下した「国内取引所への行政処分」の影響が大きいとされています。
- 行政処分を出された国内取引所一覧
- 6月7日:FSHO株式会社
- 6月22日:テックビューロ株式会社
- 6月22日:株式会社ビットポイントジャパン
- 6月22日:BTCボックス株式会社
- 6月22日:ビットバンク株式会社
- 6月22日:株式会社bitFlyer
- 6月22日:QUOINE株式会社
また2018年3月には、金融庁が海外取引所バイナンスに対し、無許可で日本の運営を行っていると警告を発しました。
これに対し、バイナンスは日本語ページを失くしたり、日本人への一切の勧誘・営業をストップするといった事態となります。
これらを受け、各取引所が予防線を張る形で「日本人は取引しないでね」というリスク回避を行ったのが、今回の一連の流れとなるようです。
つまりは、金融庁のにらみに対する、自主規制といったところでしょう。
では海外取引所はどこを使うべき?
今回、海外取引所の日本へのサービス停止とその内容についてご紹介しました。
一時は、自分たちの資産が危ないと思われることもありましたが、完全なアクセス禁止、もしくは口座凍結というものではありませんでした。
しかし、やはりそこは仮想通貨。
いつ何がどうなるのかわからないので、これらの取引所の利用は止めておきましょう!
ではどこで取引所を利用すればいいのという話になりますよね。。。
そこで、こちらでは以下の3つの取引所をおすすめしたいと思います。
安心・信用・実績を求める方
安心・信用・実績を求める方におすすめの取引所は、Binance(バイナンス)です。
その最もな注目ポイントは、世界一位ともいわれる取引高で、数多くのコインがここで取引されています。
また手数料も安く、セキュリティや技術面にも高い信頼と実績があり、今さらおススメするほどはないぐらい、知名度、人気ともに一流の取引所です。
公式サイトはこちら → https://www.binance.com/
様々なマイナーコインを取引したい方
続いて、ご紹介したい取引所はこちら。CoinExchange(コインエクスチェンジ)。
ここは、多くのアルトコインを取り扱っている取引所で、その数なんと500種類以上。
アルトコインをよく取引される方、新しい通貨を発掘したいという方におすすめの取引所です。
公式サイトはこちら → https://www.coinexchange.io/
レバレッジをかけて一気に稼ぎたい方
最後にご紹介する取引所は、BitMEX(ビットメックス)です。
このビットメックスは、取引所の資産(ビットコイン)を使って取引する「ビットコインFX」を提供している取引所ですが、そこでかけられるレバレッジはなんと最大100倍。
一気に資産が倍になるチャンスがあるので、大きく稼げるチャンスがある取引所です。
また日本語にも対応、追証なし(借金にならない)ということもあり、初心者が安心してビットコインFXが始められる取引所となっています。
公式サイトはこちら → https://www.bitmex.com/
まとめ
今回サービス停止を発表した取引所には、日本からのユーザーも多く、かなり残念なものと感じる方も多かったのではないでしょうか。
しかし、これらの取引所の多くは完全に撤退したというものではないので、また日本でのサービス開始に期待したいものですね。
仮想通貨は新しい技術、規制をすべきではないという発言も多く見られます。
これから規制や緩和でいろいろ揺らぐと思いますが、仮想通貨のテクノロジーを信じて投資をして行きましょう。