レバレッジ取引の基本的な取引方法を紹介!

ここでは、レバレッジ取引を行うために知っておきたいことや、基本的な取引方法を解説します。

いくつかルールや仕組みがあるので、ここでそれらをぜひマスターしておきましょう。

目次

レバレッジ取引の条件

レバレッジ取引(信用取引・FX)を行うには、原則として取引所から2つの条件が課せられます。

証拠金を預ける

取引所から仮想通貨の借入を行う時は、基本的に証拠金を預け入れる必要があります

この証拠金とは、取引所に担保として預ける資金です。

これは、取引所が貸し倒れといったリスクを回避するために設けている制度です。

そのため、もしレバレッジ取引で損失を出してしまった場合は、この証拠金からマイナスされます。

借入手数料を払う

借入を行う時は、それに伴い借入手数料を払う必要があります

これはいわゆる利子のようなもので、どのように手数料が算出されるかは取引所によって異なりますが、24時間ごとに発生するものが多いようです。

中には借入手数料を設けず、取引手数料のみを徴収する取引所もあります。


レバレッジ取引での利益の出し方

レバレッジ取引は、借入れた仮想通貨や法定通貨を使用したり(信用取引)、取引所のお金をそのまま使って(FX)利益を出す取引です。

しかし最終的には決済をしなければならないので、利益の出し方が現物取引とは少し異なってきます。

ポジションとは

レバレッジ取引では、ポジションという概念を使います。

このポジションとは、借入れた通貨の決済(返済)をまだ行っていない状態をいいます。

これを「ポジションを保有する」といういい方をしますが、あまりポジションを保有しすぎると「借入手数料」が高くなってしまうので注意が必要です。

また、ポジションを保有しているときに相場価格が変動した場合、(まだ未決済なので実際の損益は出ていませんが)取引所は仮の損益を計算します。

この未確定の損益をそれぞれ含み益、含み損といいます。

ショートポジション

レバレッジ取引(信用取引・FX)は、始めに借入れた通貨を買い注文か、売り注文を出すことで開始します。

そしてこの売り注文から開始するポジションを、ショートポジションといいます。

ショートポジション

レバレッジ取引の大きな特徴は、現物取引と異なり、売り注文からは入ることができるという点です。

本来保有していない仮想通貨を売ることはできませんが、借りた仮想通貨を取引できるという特徴から、

①仮想通貨を借り入れる → ②仮想通貨を売る → ③価格が下落したとき買い戻す → ④借入れた仮想通貨を返済する

という方法がとることができます。

(FXの場合は、①取引所の仮想通貨を売る → ②価格が下落したとき買い戻す → ③そこで発生した損益が計算される → ④損益が証拠金にプラスマイナスされる)

例えば、借り入れた仮想通貨を10,000円で売り、価格が7,000円になったとき買い戻して返済すれば3,000円の利益となります。

これがいわゆる「信用売り、空売り」と呼ばれるもので、価格の下落による買い戻しを待っている状態をショートポジションを保有するといいます。

ロングポジション

一方、買い注文から開始するポジションをロングポジションといいます。

ロングポジション

利益を確定する流れは、

①法定通貨を借り入れる → ②仮想通貨を買う → ③価格が上昇したときに売り注文を出す → ④借入れた法定通貨を返済する

となります。

(FXの場合は、①取引所の資金を使って仮想通貨を買う → ②価格が上昇したときに売り注文を出す → ③そこで発生した損益が計算される → ④損益が証拠金にプラスマイナスされる)

借入れた7000円で仮想通貨を買い、価格が10,000円になったときに売りを出して借入分を返済すれば3,000円の利益です。

これがいわゆる「信用買い、空買い」と呼ばれるもので、価格の上昇を待っている状態をロングポジションを保有するといいます。

ショートポジションのリスク
ロングポジションでは、価格はゼロになりますがマイナスにはならないので(-1000円なんて価格ありませんよね。)被る損失は限られています。しかし、ショートポジションをとったときは、価格の上昇には上限がないため、価格の著しい上昇に気をつけなければいけません。

指値注文と成行注文

レバレッジ取引で利益を上手に出すには、取引所での注文方法、つまり仮想通貨の買い方、売り方も知っておくことも大切です。

この仮想通貨の注文方法には、大きく分けて「指値注文」「成行注文」という2つがあり、取引所によっては、この注文方法で手数料が変わってきたりするので、ここでしっかりおさえておきましょう。

指値注文(Limit Order)

指値注文は、自分が指定する価格で注文を出すときに使われます。

例えばビットコインを日本円を使って購入する場合「500,000円の価格で、1BTC分買い注文を出す」というように、価格と量を指定できるので自分が理想とする取引が行えます

ただし、ここで一つ注意すべき点は、指値注文は出せばすぐに取引が成立するというわけではないことです。

例えば「1BTC / 500,000JPY」の指値買い注文を出したけれど、その相場には「1BTC / 510,000JPY」の売り注文しかないとします。

ここで取引を成立させるためには、支払うJPYを510,000円に増やし1BTCを買うか、500,000円でも売っていいという人がでてくるまで待つしかありません。

つまり、指値注文は理想の価格で取引ができる分、取引が成立しにくいといった特徴があります

成行注文(Market Order)

成行注文とは、相場に売買価格を任せる注文方法です。

成行注文は原則として、買いの場合は今出ている最も安い価格で、売りの場合は今出ている最も高い価格との取引が成立します。

つまり、今出ているベストの価格で取引ができるという注文方法が成行注文です

例えば、ビットコインを円で買う成行買い注文を出すとき、相場に「①0.1BTC / 50,000JPY」と「②0.1BTC / 51,000JPY」と二つの売り注文があったとします。

ここで成行買いを出すと(成行注文ではBTCを0.1分買いたいというように数量だけを指定します。)「①0.1BTC/50,000JPY」との取引が成立します。

なぜなら「0.1BTC / 50,000JPY」の方が安くBTCを入手できるという成行注文の原則(=今ある中でベストな価格を成立させる)が働くからです。

また、成行注文は今ある注文の中から取引が成立するので、基本的に出すと即座に取引が成立します

これらの特徴から、成行注文は一見使い勝手がいいように見えますが、やはり指値で出せない分、理想より高値や安値といった価格になることが多いです


リスクとリターンはレバレッジで図ろう

レバレッジ取引の仕組みがわかったら、次はリスクとリターンの計算方法をみてみましょう。

レバレッジ取引(信用取引・FX)とは?」で、レバレッジは証拠金に対し何倍という形でかけられると説明しました。

例えば「①1BTC = 100万円の時に10万円の資金しかない」「②価格が上昇し1BTC = 110万円になった」という状況があるとします。

この場合、現物取引では10万円しか持っていないので0.1BTCしか買えず、②の価格変動でも利益は1万円ほどです。

一方、レバレッジを10倍かけた100万円をつかって取引をしていれば、同じ価格の変動で10万円の利益を出すことができます。

これは一見、かなりおいしい話にも見えますが、レバレッジをかけていて価格が下がると損失も倍になってしまいます。

そのため、レバレッジ取引を行う場合は、この証拠金に対し何倍のレバレッジをかけるかで、リスクやリターンをコントロールしながら取引を行いましょう


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