Bitfinex(ビットフィネックス)は香港に本拠地を置く海外取引所です。世界的にも認知度が高く利用しているユーザーも多い事から最大手の仮想通貨取引所とも言えます。
ところが、Bitfinex(ビットフィネックス)にMt.Gox(マウントゴックス)を彷彿とさせるような問題が起きていると言われているので、まずは順を追って簡単にまとめてみました。
簡単にマウントゴックス(Mt.Gox)事件を振り返る
まずマウントゴックス(MT.Gox)事件を振り返ってみましょう。日本の人はこの事件をきっかけに『ビットコイン』『仮想通貨』という言葉を聞くようになったのではないでしょうか。2014年仮想通貨の取引所として東京で運営をしていたマウントゴックス社でユーザーのビットコイン約115億円相当(当時換算)が消失しました。
当時の代表マルク・カルプレス氏などが抜き取った疑いや、サイバー攻撃などからビットコインが流出したのか確かな捜査ができていませんが、多額の負債を抱えてマウントゴックス社は倒産へと追い込まれています。一時的に話題に上がったため、日本では「仮想通貨ってなに、怪しい」「ビットコインは詐欺なの?」という印象が付いてしまいましたね。
このように2014年には当時全世界のビットコイン取引量の7割を担っていたマウントゴックス(Mt.Gox)が閉鎖となった事件です。
テザー社が3,000万ドルのUSDTが盗難に合う
最近扱える取引所が増えてきている、通貨「テザー(USDT)」を発行しているTether社から3,000万ドル相当のUSDTが盗難にあったというニュースが報道されましたね。公式もアナウンス「Tether Critical Announcement」を出しており、現在一部システムの停止などを行って調査を行っているとのことです。
こちらが実際のTether社のアナウンスですが、「16tg2RJuEPtZooy18Wxn2me2RhUdC94N7r」というアドレスからの送金を受け取らないようにと注意喚起されています。どうやらUSDへの払い戻しができないようにしているらしく、一般ユーザーにも影響を出さないようにしているのでしょう。
3,000万ドル相当のUSDTが盗難に合ったTether社ですが、話によると最近は怪しい動きをしている事も浮き彫りとなっています。Tether社のテザー(USDT)はもちろん自社の仮想通貨であるため自由に発行する事も可能なのですが、ここ直近で異常に発行しているとの話があります。
その発行されたUSDTがどこに行っているのかと言うと、「Bitfinex」に流れているという噂が出ています。
BitfinexとTether社の関係とは?Bitfinexは黒?白?
さきほど話しに出ていたUSDTが大量に発行されているという事を言いましたが、その行き先が「Bitfinex」へ流れている可能性があるとの事です。先日、Bitcoinの分裂騒動がありましたよね(結局分裂は無かったですが)。その際に、8月に分裂して生まれたBitcoinCash(BCH)の買い入れが非常に高まり価格が高騰しました。一時1BCH=7万円台でしたが、1BTC=28万円台まで価格は高揚。すごいですよね。
BCHの価格が高騰した原因としては、BTC(Bitcoin)の分裂によるリスク回避による動きが強かったのではないでしょうか。その結果BTC(Bitcoin)の価格は暴落しています。
さて、11月に以上のような事があった訳ですが、ここで先程のUSDTが登場します。このBTC(Bitcoin)の価格が暴落した段階で、BitfinexがTether社からUSDTを大量に買い入れ?BTCをUSDT建てで大量に購入した事によってBTC(Bitcoin)の価格を戻したという噂があるのです。
あまり関係無いとは思いますがTether社の公式サイト上では、
「Industry Supporters」としてBitfinexが紹介されており、関係はあるのは間違いないです。その関係が、清く正しいものなのか、それとも…
もちろんまだ確かな情報は無いのでガセ情報かもしれませんが、もし仮に真実であった場合には海外仮想通貨取引所としてのBitfinexは裏で価格を操作していたとして処罰を受ける可能性もあります。そこでタイトルに戻りますが、Bitfinexがマウントゴックス(MT.Gox)の二の舞いになるのではないかという噂が出ています。
先程も言いましたが、まだ確かな情報ではありませんのであくまで噂程度で認識しておいてください。続報があればまだお知らせをします。