みなさんは、マルッティ・マルミ(Martti Malmi)というプログラマーを知っていますか?
コミュニティの中では、シリウス(Sirius)という愛称で知られるこの人物。
彼がいなければ今のビットコインはなかった、といわれるほど、ビットコインの開発に大きな貢献をした人といわれています。
そのマルッティ氏がなんと、新しいプロジェクトに参加したとの情報がありました。
こちらでは、マルッティ・マルミとは一体どのような人物か、そして参加が決まったプロジェクトとは、一体どのようなものか紹介していきたいと思います!
マルッティ・マルミとは?
マルッティ”シリウス”マルミとは、ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」と働いていたというプログラマーです。
ビットコインの開発に初期から携わり、最初のビットコイン・ウエブサイト「Bitcoin.org」や「Bitcoin Forum」の所有権を持っている人物でもあります。
そのマルミ氏が今回、新しいプロジェクトに参加するとあって大きな話題となりました。
そこで、まずはマルッティ氏についてもう少しお話をしてみたいと思います。
ビットコイン開発に携わる経緯
みなさんもご存知の通り、サトシ・ナカモトは正体の知られていない謎の人物です。
しかし、そもそもマルッティ氏は、いかにして彼とビットコインを開発することになったのでしょうか。
2009年、当時ヘルシンキ工科大学(現アールト大学)の学生だったマルッティは、ビットコインの論文を読み、その仕組みに感銘を受けます。
そして、その論文の著者であったサトシ・ナカモトに「ぜひ手伝いたい」というメールを送りました。
これがきっかけとなり、マルッティは、サトシ・ナカモトとともにビットコインの開発を行うようになります。
それからマルッティは、ビットコインの開発や、ウェブサイトやフォーラムの開設、UIの設計などに携わります。
また、初めてビットコインをUSドルに換えた人物(5000BTC=$5)でもあり、ビットコインの発展に大きく貢献しました。
(↑みなさんはピザを1万ビットコインで購入した話をしっていますか?)
その後、開発を続ける上で、サトシ・ナカモトの信頼を得たマルッティは「Bitcoin.org」の管理者を任され、2回目となるビットコインのコード変更は、ほとんど彼によるものだとされています。
しかし、コミュニティの拡大と、たくさんの優秀なプログラマーが増えたという点で、自分の必要性はもうないと感じたマルッティは、2011年にビットコインを後にしました。
以上が、マルッティ氏のビットコイン開発に携わった経歴となります。
参加が発表されたプロジェクトの概要
今回、ビットコイン開発初期メンバーであるマルッティ氏が、あるプロジェクトに参加するとして話題となりました。
このプロジェクトは「GUN」といわれる分散型データベースシステムと、マルッティ氏が開発するオンライン信用評価システム「Identifi」を組み合わせたものです。
そして、このプロジェクトで発行される通貨は「AXE」と呼ばれます。
(※すでにAXEコインというものがあるようですが、これとは全くの別物です。)
GUN:分散型データベース・システム
GUNとは、オープンソースの分散型データベース・システムです。
このGUNでは、開発者はP2Pネットワークで作動するアプリを簡単に開発できます。
しかもこのネットワークでは、一部がオフラインであっても作動するという特徴があり、すでに分散型のYouTube「Dtube」などで利用されているシステムです。
Identifi:オンライン信用評価システム
Identifiとは、2014年にマルッティ氏が開発を始めた、オープンソースのオンライン信用評価システムです。
このIdentifiでは、ビットコインアドレスを始めとする、個人情報、その他様々な情報やデータを保存することができ、しかもそれらは分散型で管理されます。
さらに利用者は、それらのデータをお互い評価して、信用を与えることができる仕組みとなっています。
マルティ氏がプロジェクトに参加する理由と目指すもの
今回、この2つのデータベースシステムが協働する理由に「分散型があるべき姿」というものがあります。
まず、Identifiは「censorship-resistant identity layer」という技術を提供することで、GUNの分散型のシステムを強化できます。
この2つの技術が統合されることで、より拡張性のあるシステムを開発することができるとされています。
またマルッティ氏は、最近のブロックチェーンがアプリケーションに使われること、それが過剰に宣伝されていることに疑念を抱いています。
むしろアプリケーションの開発ではなく、それを処理できるデータベースが大切だとし、それこそが分散型の力だと発言しています。
しかし、このデータベースの開発にはかなりの人手が必要です。
そのため、開発のインセンティブとなる仮想通貨「AXE」が発表されました。
これまで私たちのデータは、GoogleやAmazon、Facebookといった中央集権的な企業が管理し、実際にそれらの乱用といったケースも出てきています。
これを分散型で管理しようというのが、ビットコイン初期メンバーであるマルティ氏の考えであり、サトシ・ナカモトの考えでもあるのではないでしょうか。
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